憧れのクリスマス

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もう、ツリーは飾らない。

いつもの簡易な額縁に

この小さなタペストリーを差し替える

だけに。 あと赤い花や素敵なリースを

どこかに飾れればいいんだけど。

 

自分が子供の頃は、世の中は

まだまだ、クリスマスよりお正月で

あった気がするけど

バブルの頃からか街はイルミネーションだと

キラキラし、大きなツリーが出現し

カップルは高価なプレゼントを交換

親は子供達のサンタになりきり

親子共満足気。

 

なんだろう、日本では

もうイエスの誕生日ではなく、

ただの大イベントというのと

行き過ぎ感が、受け入れがたい。

 

それでも子供達が小さな頃は

サンタを装い、安価なプレゼントを

渡したが、靴下とかお菓子など

必需品ばかりだったなぁ。

ゲーム機器など贈る気に到底なれない。

誕生日もあるわけだし。

 

カナダでホストファミリーと過ごした

アットホームなクリスマスと

シカゴで友人家族と

夜には派手な飾り付けの家を

朝には郊外の大きなアメリカ的な

家々を巡ったクリスマスが印象深い。

 

ただ憧れのクリスマスは

タペストリーにあるような

ドイツや北欧あたりの風景。

雪がちらほら舞う賑やかな石畳の街

暗くて寒い冬だけど

家やレストランの中は、温かい光、

食事の湯気、暖炉など。

 

これは、叔母にもらって繰り返し読んだ

アンデルセンとグリムの本の影響だと思う。

マッチ売りの少女の挿絵が

こんな感じで、西洋のクリスマスの

イメージであった。 

 

本来の文化や風習としてのイベントは

素敵だけど、真似して商業的なイベントに

対しては冷ややかになる自分。

 

自分の中では、

クリスマスは、遠い国の憧れで

あり続けたいな。