豪奢な時代 旧乾邸
両親と住吉山手にある
年2回ある旧乾邸の一般公開に行った。
御影住吉は、明治から昭和に
かけて名だたる財界人のお屋敷が
あった高級住宅地
どこも維持が大変で
少しの面影を残して
変貌を遂げている中にあって
乾邸は、神戸市が買い取り
修復保存している数少ない建物。
いやぁ、全て一流というか
とにかく金にいとめをつけていない、
しかし、成金趣味ではない。
さすがという感じ。
柱の彫り物、
価値がすごいであろうタペストリー、
工夫の見られる和洋折衷の建物と部屋。
バルコニーから見える海、山を
眺めながら、しばし豪奢な時代に
想いを馳せ、ゆったりした
気持ちになった。
育った須磨にも、自分が
小さな頃、お屋敷が点在していて
あの門の奥は
どうなっているんだろう。
どんな人が住んでいるのだろうと
憧れ的なものがあったが
今はどうだろう。
あれらは、壊されて
簡単にマンションに変わってしまった。
寂しかったな。
自治体が買い取り保存も
大きなお金がかかるのであろうけど
残せるものは、なんとか
残して頂きたいなぁ。
案内人の方の説明で
違うお屋敷では、屋敷優先で
阪急電車が線路を曲げて敷いたとか
夏の暑さを和らげるため
六甲山から冷気とりのトンネルを
屋敷まで掘ったとか、、
今の金持ちとはレベルの違うお話も
楽しかった。